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外為10時 円、もみ合い 一時113円台半ば 対ユーロは下げ幅縮小

配信日時:2021/12/01 10:33 配信元:QUICK
 1日午前の東京外国為替市場で、円相場がもみ合っている。10時時点は1ドル=113円23銭と前日17時時点に比べ5銭の円安・ドル高だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言をきっかけに米金融政策の正常化が早まるとの見方から円売り・ドル買いが続いた。日本時間1日の取引で米長期金利が1.48%程度まで低下が一服しているのも円相場を下押しし、10時すぎには113円45銭近辺まで売られる場面があった。

 しかし、円の下値を探る動きは鈍い。新型コロナウイルスの「オミクロン型」の感染拡大への懸念が広がるなか、1日の日経平均株価は乱高下している。下げ幅を200円あまりに広げる場面では、「低リスク通貨」とされる円には買いも増えた。10時前の中値決済に向けて「ドル需給に目立った偏りはない」(国内銀行)との声が聞かれ、国内輸出入企業による売買は方向感に欠けたもよう。

 円は対ユーロでは下げ幅を縮めている。10時時点は1ユーロ=128円29~31銭と前日17時時点に比べ8銭の円安・ユーロ高だった。日経平均が下落する局面で、対ユーロでも歩調をあわせるように円には買いが入った。

 ユーロは対ドルで小動き。10時時点は1ユーロ=1.1330~31ドルと同0.0002ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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