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新興株前引け ジャスダック反発、マザーズ続落 ボードルアが初値

配信日時:2021/11/30 12:05 配信元:QUICK
 30日午前の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比33円68銭(0.87%)高い3927円20銭だった。新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン型」の感染拡大への警戒から前日までに4日続落していたため、自律反発を見込んだ買いが入った。個別に好材料が出た銘柄への買いも指数を支えた。

 ジャスダック市場の売買代金は概算で357億円、売買高は4480万株。

 リプロセルは、現在使っているPCR検査の試薬や技術でオミクロン型の特定検査ができると前日に発表したのを材料に買われた。フェローテクも上昇した。一方、出前館や東映アニメが下落した。

 東証マザーズ指数は続落した。前日比1.84ポイント(0.17%)安い1093.94と、前場の安値で引けた。市場では「自律反発狙いの買いが入りやすい状況だが、オミクロン型の感染拡大で世界の景気回復が後ずれするとの懸念があり、投資家心理は下向きのままだ」(ネット証券)との指摘があった。

 GRCSやGWが下落した。半面、前日にNTTドコモに商談ツールを提供すると発表したアイドマHDは大幅高。サイエンスアーツも上昇した。

 きょうマザーズ市場に上場したボードルアは公開価格(2000円)を750円(37.5%)上回る2750円で初値を付けた。前引けは2450円だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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