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外為8時30分 円、下落し113円台後半 米株反発で売り

配信日時:2021/11/30 08:48 配信元:QUICK
 30日早朝の東京外国為替市場で、円相場は下落している。8時30分時点は1ドル=113円81~82銭と前日17時時点と比べて25銭の円安・ドル高だった。29日の米株式相場の反発を受けて投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、「低リスク通貨」とされる円は売りが優勢となっている。

 バイデン米大統領は29日、新型コロナウイルスのオミクロン型の感染拡大を巡り「現時点でロックダウン(都市封鎖)は考えていない」と述べた。米景気の先行きに対する過度な懸念がひとまず後退し、前週末に大幅安となっていた米ダウ工業株30種平均は29日に反発した。オミクロン型への警戒感から前週末以降、「低リスク通貨」とされる円への買いが急速に増えていたため、持ち高調整の円売り・ドル買いが出ている。

 29日の米債券市場で米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いも出た。

 円は対ユーロで下落している。8時30分時点は1ユーロ=128円56~59銭と、同65銭の円安・ユーロ高だった。ユーロの対ドル相場は上昇している。8時30分時点は1ユーロ=1.1297~98ドルと同0.0034ドルのユーロ高・ドル安だった。前週末に積み上がっていたユーロの売り持ち高を解消する動きが広がっている。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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