日経QUICKニュース

外為17時 円、続伸 113円台半ば 新型コロナの変異型を警戒 対ユーロも続伸

配信日時:2021/11/29 17:29 配信元:QUICK
 29日の東京外国為替市場で円相場は続伸した。17時時点は1ドル=113円58~59銭と、前週末の同時点に比べ58銭の円高・ドル安だった。午後には一時、112円99銭近辺と10日以来となる112円台をつける場面もあった。南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異型が確認され、欧州の一部などでは感染者が確認されている。これまでの変異型に比べて高い感染力を持つ恐れがあるとも伝わっている。世界で感染が拡大し経済再開が遅れるとの懸念から、投資家がリスク回避姿勢を強め、「低リスク通貨」とされる円が買われた。

 感染拡大を防ぐために各国で南アなどからの渡航制限が広がっている。日本も30日午前0時からの外国人の新規入国の原則停止を発表した。株式などリスク資産を手じまう動きが広がり、29日の日経平均株価が1カ月半ぶりの安値水準で取引を終えたことも円の買いにつながった。

 9~17時の円の高値は112円99銭近辺、安値は113円88銭近辺で、値幅は89銭程度だった。

 円は対ユーロでも続伸した。17時時点は1ユーロ=127円91~93銭と、同33銭の円高・ユーロ安だった。

 ユーロは対ドルで続伸した。17時時点は1ユーロ=1.1261~62ドルと、同0.0028ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

ニュースカテゴリ