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外為17時 円、3日ぶり反発 一時は113円台後半に急伸 コロナ変異ウイルスを警戒

配信日時:2021/11/26 17:30 配信元:QUICK
 26日の東京外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに大幅反発した。17時時点は1ドル=114円18~19銭と、前日の同時点に比べ1円20銭の円高・ドル安だった。17時すぎには113円後半まで上げ幅を拡大する場面もあった。113円台を付けるのは19日以来、1週間ぶりとなる。南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異型が確認されたのをきっかけに、26日の日経平均株価が大幅に下落。株安に歩調をあわせる形で「低リスク通貨」とされる円に買いが入った。

 南アフリカの国立伝染病研究所などは25日、同国で新型コロナウイルスの新たな変異型が確認されたと発表した。これまでの変異型に比べて複数の変異が生じており、高い感染力を持つ恐れがあるとも報じられている。世界で感染が拡大して経済再開が遅れるとの懸念から、投資家がリスク回避姿勢を強めた。

 日本時間26日午後の取引で米長期金利が1.5%台前半まで低下し、日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りも入った。円の高値は114円15銭近辺、安値は115円11銭近辺で、値幅は96銭程度だった。

 円は対ユーロでも3営業日ぶりに反発した。17時時点は1ユーロ=128円27~29銭と、前日の17時時点に比べ1円13銭の円高・ユーロ安だった。新型コロナ感染拡大への警戒感から日経平均株価が大幅安となり、対ユーロでも円買いが活発だった

 ユーロは対ドルで4営業日ぶりに反発した。17時時点は1ユーロ=1.1233~35ドルと、同0.0018ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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