日経QUICKニュース

外為17時 円反落、114円台後半 一時4年8カ月ぶり安値

配信日時:2021/11/24 17:23 配信元:QUICK
 24日の東京外国為替市場で円相場は反落した。17時時点は1ドル=114円89~90銭と、祝日前22日の同時点に比べ68銭の円安・ドル高だった。バイデン米大統領は22日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を再任すると発表した。米金融政策の正常化が進むとの見方から米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いが優勢だった。円は一時115円24銭近辺と、2017年3月以来4年8カ月ぶりの安値をつけた。

 もっとも、円売り一巡後は下げ渋った。心理的な節目である115円を下回ったことで、目先の利益確定を目的とした円買い・ドル売りが入った。24日の日経平均株価が下落し、投資家が運用リスクを取りづらくなるとの見方も「低リスク通貨」とされる円の買いを誘った。9~17時の円の高値は114円86銭近辺で、値幅は38銭程度だった。

 円は対ユーロでも反落した。17時時点は1ユーロ=129円17~19銭と、同56銭の円安・ユーロ高だった。対ドルでの円売りが対ユーロにも波及した。23日発表の11月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったのも円売り・ユーロ買いを促した。

 ユーロは対ドルで続落した。17時時点は1ユーロ=1.1243~44ドルと、同0.0018ドルのユーロ安・ドル高だった。FRBと欧州中央銀行(ECB)の金融政策の方向性の違いを意識したユーロ売り・ドル買いが優勢だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

ニュースカテゴリ