日経QUICKニュース

外為12時 円、下落 115円近辺、日米の金利差拡大観測で

配信日時:2021/11/24 12:11 配信元:QUICK
 24日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落した。12時時点は1ドル=115円06~07銭と祝日前22日の17時時点と比べて85銭の円安・ドル高だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が再任される見通しとなり、金融政策の正常化が進むとの観測から米長期金利が上昇。日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢となった。円は一時115円24銭近辺と、2017年3月以来4年8カ月ぶりの安値をつけた。

 円は次第に下げの勢いが一服した。心理的な節目である115円を下回ったことで、目先の利益確定を目的とした円買い・ドル売りが入った。24日は日経平均株価が300円あまり下げ、投資家が運用リスクを取りづらくなるとの見方も「低リスク通貨」とされる円の買いを後押しした。9~12時時点の円の高値は115円01銭近辺で、値幅は23銭程度だった。

 円は対ユーロでも下落した。12時時点は1ユーロ=129円31~32銭と、同70銭の円安・ユーロ高だった。対ドルでの円安進行で、対ユーロでも円の売りが増えた。11月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回り、景気減速への懸念が後退したのも円売り・ユーロ買いにつながった。

 ユーロは対ドルで下落した。12時時点は1ユーロ=1.1238~39ドルと同0.0023ドルのユーロ安・ドル高だった。FRBと欧州中央銀行(ECB)の金融政策の方向性の違いを意識したユーロ売り・ドル買いが優勢だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

ニュースカテゴリ