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外為12時 円、下落 114円台前半 米経済指標の改善で

配信日時:2021/11/19 12:21 配信元:QUICK
 19日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は前日の17時時点に比べ38銭の円安・ドル高の1ドル=114円39~40銭だった。経済指標が改善し、米国での景気回復やインフレ圧力を改めて意識した円売り・ドル買いが優勢だった。国内輸入企業による円売り・ドル買い観測も相場の重荷となった。

 18日発表された週間の米新規失業保険申請件数が7週連続で減ったほか、フィラデルフィア連銀が公表した11月の製造業景況指数も市場予想を大幅に上回り、米景気の回復期待が高まった。19日午前の日経平均株価が上昇し、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方が広がったのも「低リスク通貨」とされる円の売りを促した。9~12時の円の安値は114円37銭近辺、高値は114円25銭近辺で、値幅は12銭程度だった。

 円は対ユーロでも下落した。12時時点は同66銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=129円88~89銭だった。

 ユーロは対ドルでも上昇した。12時時点は同0.0020ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1354ドル近辺だった。このところのユーロ安基調を受け、利益確定や持ち高調整のユーロ買い・ドル売りが優勢となった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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