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外為8時30分 円、下落 114円台前半 良好な米経済指標が重荷

配信日時:2021/11/19 08:45 配信元:QUICK
 19日早朝の東京外国為替市場で円相場は下落している。8時30分時点は前日17時時点に比べ25銭の円安・ドル高の1ドル=114円26~28銭だった。米経済指標の良好な内容を受け、米景気の回復が底堅いとの見方が広がり、円売り・ドル買いが優勢となっている。

 18日発表された週間の米新規失業保険申請件数が7週連続で減り、フィラデルフィア連銀が発表した11月の製造業景況指数も市場予想を大幅に上回った。米景気回復の力強さやインフレ圧力の高まりが意識され、円売り・ドル買いを促した。

 ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は18日、出席した討論会で「インフレ基調が強まっており、注視する」と述べた。高インフレが米連邦準備理事会(FRB)による利上げの早期化を後押しするとの観測も円相場の重荷となった。

 円は対ユーロでも下落している。8時30分時点は同72銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=129円94~97銭だった。ユーロは対ドルで上昇している。8時30分時点は同0.0038ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1372~73ドルだった。

 トルコリラは急落している。8時30分時点では対円で1リラ=10円30銭程度で推移し、前日17時時点(10円60銭程度)から大幅に水準を切り下げている。トルコ中央銀行は18日、3会合連続で利下げに踏み切った。利下げ幅は市場予想に一致したものの、低金利を志向するエルドアン大統領の意向に沿った結果となったためリラ売り・円買いが続いている。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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