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外為12時 円、下落し114円台後半 対主要通貨のドル買いで

配信日時:2021/11/17 12:19 配信元:QUICK
 17日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落した。12時時点は1ドル=114円80銭近辺と前日17時時点と比べて54銭の円安・ドル高だった。16日に発表された10月の米小売売上高などの経済指標が市場予想を上回り、米景気の先行きに対する期待感が高まった。対主要通貨でドルが買われ、円相場を下押しした。米長期金利の上昇も日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いを促した。早朝には一時114円97銭近辺と、2017年3月以来4年8カ月ぶりの安値を付けた。

 もっとも、10時前の中値決済に向けては国内輸出企業による円買い・ドル売りが入ったとみられ、円売り一巡後の下値は堅かった。17日の日経平均株価が軟調に推移したのも「低リスク通貨」とされる円の支えとなった。9~12時の円の高値は114円70銭近辺だった。

 円は対ユーロでは小幅に上昇した。12時時点は1ユーロ=129円97~98銭と、同5銭の円高・ユーロ安だった。

 ユーロは対ドルで下落した。12時時点は1ユーロ=1.1321~22ドルと同0.0058ドルのユーロ安・ドル高だった。良好な米経済指標の発表を受け、対ユーロでもドルが買われた。欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大し景気に不透明感が広がっているのも、ユーロ売り・ドル買いにつながった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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