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東証寄り付き 朝高後に下げに転じる ソフトバンクGは上昇

配信日時:2021/11/17 09:36 配信元:QUICK
 17日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は朝高後に下落し、前日に比べ30円程度安い2万9700円台後半で推移している。前日までの4営業日で700円ほど上昇した。心理的節目の3万円に迫っていることもあって、主力銘柄には目先の利益を確定する売りが出ている。

 外国為替市場では1ドル=114円台後半まで円安・ドル高が進んでいる。輸出関連銘柄の一部では採算改善の観測につながる半面、石油や金属など資源の輸入コストの上昇が意識されやすい。業種別では、空運や電力・ガス、パルプ紙などの下げが目立っている。

 取引開始前に内閣府が発表した9月の機械受注統計で、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比で0.0%減だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値(1.8%増)を下回っており、機械関連株の一部で弱材料として意識されている。

 前日の米株式市場では、10月の米小売売上高が市場予想を上回ったことを好感して主要3指数がそろって上昇した。この流れを受け、買いが先行して始まり、上げ幅は100円を超える場面があった。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も1.7%上昇した。東京市場でも東エレクやアドテストといった半導体関連銘柄の一角に買いが入り、下値を支えている。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も高く始まった後、下落に転じている。

 ダイキンは下落。第一三共やリクルートも売られている。一方、ソフトバンクグループ(SBG)は上昇。日東電やテルモも買われている。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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