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東証前引け 続伸、保険や自動車に買い 一時3万円接近

配信日時:2021/11/16 11:42 配信元:QUICK
 16日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比64円46銭(0.22%)高の2万9841円26銭で前場を終えた。米長期金利の上昇を受けて、金利上昇が追い風になりやすい保険など景気敏感株の一角に買いが入った。自動車の上昇も目立った。ハイテク株には朝方に売りが先行したが、好業績が評価されている東エレクなどが持ち直すなど総じて底堅い展開となった。

 日経平均は11時前に2万9960円と、3万円の節目に接近する場面があった。バイデン米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が16日午前(米東部時間15日夜)、オンライン形式による首脳協議を開いた。健全で安定した米中関係を構築するために対話を維持することの重要性などが指摘された。協議の内容が伝わるなか、上海総合指数や香港ハンセン指数が一時強含むと、協議を波乱なく通過したことへの安心感から日本株にも株価指数先物を通じた短期筋の買いが強まった。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3868億円、売買高は6億147万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1220と、全体の約56%だった。値下がりは825、変わらずは135銘柄だった。

 ソフトバンクグループ(SBG)、アドテスト、第一三共、トヨタが上昇した。一方、リクルート、エムスリー、テルモ、エーザイが下落した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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