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外為17時 円、続伸 114円ちょうど近辺 対ユーロは7日続伸

配信日時:2021/11/15 17:21 配信元:QUICK
 15日の東京外国為替市場で円相場は続伸した。17時時点は1ドル=113円95~96銭と、前週末の同時点に比べ9銭の円高・ドル安だった。12日発表の米消費者態度指数(速報値、ミシガン大学調べ)が10年ぶりの低水準に落ち込み、米景況感の悪化が意識されて円買い・ドル売りが入った。米金利先物市場では米連邦準備理事会(FRB)による早期利上げに対する織り込みが進み、米金利の上昇余地が乏しいとの見方が出ている。米長期金利は日本時間15日の取引では上昇が一服し、円は113円76銭近辺まで買われる場面もあった。

 内閣府が15日に発表した2021年7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除く実質で前期比0.8%減だった。市場の予想以上の落ち込みとなったものの、円相場への反応は限られた。9~17時の円の安値は114円01銭近辺で、値幅は25銭程度だった。

 円は対ユーロで7日続伸した。17時時点は1ユーロ=130円43~45銭と、前週末の17時時点に比べ15銭の円高・ユーロ安だった。欧州の一部では新型コロナウイルスの感染再拡大で行動制限を強める動きが出ている。欧州景気の不透明感から円買い・ユーロ売りが優勢だった。

 ユーロは対ドルで小幅ながら4日続落した。17時時点は1ユーロ=1.1446ドル近辺と、同0.0004ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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