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外為12時 円が上昇 113円台後半 米金利、日本時間の取引で低下

配信日時:2021/11/15 12:33 配信元:QUICK
 15日午前の東京外国為替市場で円相場は上昇した。12時時点は1ドル=113円84~85銭と前週末17時時点に比べ20銭の円高・ドル安だった。12日は1.56%台だった米長期金利が日本時間15日の取引で1.55%台に低下し、米金利の上昇一服で円買い・ドル売りが優勢になった。「米金利先物市場では米連邦準備理事会(FRB)による利上げ予想の織り込みが相当程度進んでいる」(国内運用会社)として、米金利の上振れ余地は乏しいとの見方が出ていた。

 内閣府が15日朝に発表した2021年7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除く実質で前期比0.8%減だった。市場の予想以上の落ち込みとなったものの、外国為替市場での反応は限られた。9~12時の円の高値は113円76銭近辺で、値幅は25銭程度だった。

 円は対ユーロでも上昇した。12時時点は1ユーロ=130円46~47銭と前週末17時時点に比べ12銭の円高・ユーロ安だった。欧州の一部では新型コロナウイルスの感染再拡大で行動制限を強める動きが出ている。欧州景気の不透明感から円買い・ユーロ売りが優勢だった。ユーロの対ドル相場は小幅に上昇した。12時時点は1ユーロ=1.1459~60ドルと同0.0009ドルのユーロ高・ドル安だった。米長期金利の低下を背景に対ユーロでもドル売りが増えた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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