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東証前引け 続伸し334円高 政策進展への期待が支え

配信日時:2021/11/12 11:54 配信元:QUICK
 12日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比334円35銭(1.14%)高の2万9612円21銭で終えた。主要企業の決算発表がほぼ一巡し、米国株に比べ出遅れが目立った日本株への見直し買いが入った。政府の経済対策に前進がみられることも、日本株の支援材料となった。

 朝方から断続的に買いが入り、2万9600円台後半に達する場面があった。米国では金利上昇に伴い株価が下落することへの警戒がくすぶるなか、出遅れ感があった日本株への見直し買いが入っているとの声が聞かれた。好決算を発表した銘柄の上昇も目立った。

 政府が19日に決める経済対策を巡っては、介護・保育分野の処遇改善や中小企業支援など具体策が伝わり始めた。大和証券の細井秀司シニアストラテジストは「米国株に対する出遅れ修正が進む中で、日本の政策期待が重なったことが日本株の買いにつながった」とみていた。

 新型コロナウイルスの感染対策を巡って、政府がイベントの参加人数の上限を撤廃することを検討していると伝わった。経済活動の正常化に向けた動きは内需関連の一角を支える材料となった。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。

 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4823億円、売買高は6億9182万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1696と、全体の8割弱を占めた。値下がりは402、変わらずは83だった。

 ソフトバンクグループや三井不、トヨタ、東急が上昇した。日立やデンソー、三菱自は年初来高値を更新した。一方、OKIやスズキ、アステラスが下落した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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