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外為12時 円、横ばい圏 112円台後半 米CPI公表控え方向感欠く

配信日時:2021/11/10 12:30 配信元:QUICK
 10日午前の東京外国為替市場で円相場は横ばい圏で推移している。12時時点は1ドル=112円85~86銭と前日17時時点と比べて1銭の円安・ドル高だった。事業会社の決済が集中しやすい日とあって国内輸入企業による円売り観測が相場を下押しした。だが、米長期金利の低下を受けて円買い・ドル売りも入り、円は上昇する場面もあった。

 10日は事業会社の決済が集中しやすい「5・10日(ごとおび)」にあたり、国内輸入企業の円売り・ドル買いが活発になるとの見方が相場の上値を抑えた。

 円は一時112円81銭近辺まで買われた。米株式相場の下落を背景に9日は米長期金利が低下し、日米の金利差縮小を見込んだ円買い・ドル売りが入った。10日の日経平均株価が軟調に推移したのも「低リスク通貨」とされる円の買いを誘った。

 米国では10日、10月の米消費者物価指数(CPI)が公表される。米利上げ時期を占うインフレの動向を見極めたいとして市場では様子見ムードが強く、円相場も方向感に欠けた。9~12時の円の安値は112円95銭近辺で、値幅は14銭程度だった。

 円は対ユーロで上昇した。12時時点は1ユーロ=130円74~75銭と、同10銭の円高・ユーロ安だった。日本株安を受け、対ユーロでも円を買う動きが優勢だった。

 ユーロは対ドルで下落した。12時時点は1ユーロ=1.1585ドル近辺と同0.0010ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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