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外為17時 円、続伸 113円台半ば 早期の米利上げ観測が後退

配信日時:2021/11/08 17:31 配信元:QUICK
 8日の東京外国為替市場で円相場は続伸した。17時時点は1ドル=113円56~57銭と、前週末の同時点に比べ20銭の円高・ドル安だった。5日発表の10月の米雇用統計は雇用者数が増加したものの、労働参加率は前月から横ばいで、雇用回復は鈍いとの受け止めが多かった。米国の早期利上げ観測が後退したことで前週末の米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢だった。

 10月の雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比53万1000人増と市場予想(45万人増)を上回ったが、労働参加率は新型コロナウイルスの危機前を大きく下回り、米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測の再燃にはつながらなかった。5日の米長期金利は一時、9月下旬以来の水準まで低下した。

 一方、円買い・ドル売り一巡後は伸び悩んだ。日本時間8日の取引では米長期金利の低下が一服し、円の上値を抑えた。

 円は対ユーロでも続伸した。17時時点は1ユーロ=131円31~32銭と、前週末の17時時点に比べ20銭の円高・ユーロ安だった。ユーロは対ドルで小幅ながら3日続落した。17時時点は1ユーロ=1.1558~59ドルと、同0.0002ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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