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外為12時 円が上昇、113円台半ば 米早期利上げ観測後退

配信日時:2021/11/08 12:29 配信元:QUICK
 8日午前の東京外国為替市場で円相場は上昇した。12時時点は1ドル=113円60~61銭と前週末17時時点と比べ16銭の円高・ドル安だった。5日発表の10月の米雇用統計は雇用者数の増加が市場予想を上回ったものの、労働参加率が横ばいとなり、雇用回復は鈍いとの受け止めが多かった。このため、米国の早期利上げ観測が後退し、日米金利差の縮小を通じて円買い・ドル売りが優勢となった。

 中値決済に向けては国内輸入企業による円売り・ドル買いが出たとみられ、相場の上値を抑えた。米国で1兆ドル規模のインフラ投資法案が成立する見通しとなり、日本時間8日の取引で米長期金利が5日に比べると上昇したのも円の重荷になった。9~12時の円の高値は113円44銭近辺、安値は113円63銭近辺で値幅は19銭程度だった。

 円は対ユーロでも上昇した。12時時点は1ユーロ=131円31~32銭と同20銭の円高・ユーロ安だった。ユーロは対ドルでは小幅な動きで12時時点は1ユーロ=1.1559~60ドルと同0.0001ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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