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東証寄り付き 上げ幅一時100円超 経済正常化の進展期待

配信日時:2021/11/08 09:21 配信元:QUICK
 8日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発し、前週末に比べ50円ほど高い2万9600円台後半で推移している。景気回復への期待から前週末の米株式相場が上昇しており、東京市場でも運用リスクをとる動きが先行。上げ幅は一時100円を超えた。

 前週末に公表された10月の米雇用統計では、景気動向を映す非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想を上回った。景気回復が進むとの見方から前週末の米株式市場では主要指数がそろって最高値を更新。東京市場でも投資家心理が上向いた。

 政府は8日、ビジネスなどを目的とした海外からの入国について制限を緩和した。米ファイザーが開発中の新型コロナウイルス向け飲み薬で高い有効性を示す臨床試験(治験)データが5日に公表されるなど、経済正常化の進展期待を高める材料が相次ぐ。

 一方、3万円の大台が意識されて上値では利益確定や戻り待ちの売りが出ている。国内ではJFEのように堅調な決算内容でも発表後に売りに押されるケースが散見され、投資家が上値追いに慎重になっている面もある。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発している。

 高島屋やJフロントが買われている。JR東日本やJR東海も高い。一方で塩野義や神戸鋼が下落。ホンダやシャープも売られている。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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