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東証前引け 反落、利益確定売り 半導体関連には買い

配信日時:2021/11/05 11:55 配信元:QUICK
 5日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、午前の終値は前日比200円76銭(0.67%)安の2万9593円61銭だった。日経平均は今週に入ってから前日までに900円ほど上昇していたため、主力銘柄には利益確定の売りが優勢だった。5日午前のアジア株式市場で香港や上海の指数が軟調に推移したことも重荷となった。

 5日は週末を控えていることもあって、持ち高調整の売りが出やすかった。前日に発表した決算が市場の期待に届かなかったとの受け止めがあったテルモとダイキンは大きく下げ、2銘柄で日経平均を66円ほど押し下げた。

 朝方は日経平均が高く始まった。前日の米株式市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3%超上昇したのが支えだった。東京市場でも半導体関連の一角に買いが集まり、東エレクは上場来高値を更新した。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。

 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆5627億円、売買高は6億5748万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1704と、全体の8割弱を占めた。値上がりは422、変わらずは55だった。

 ソフトバンクグループとエムスリーは下落。東海カやニコンの下げも大きかった。一方、ファストリやコナミHDは上昇。花王や味の素も買われた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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