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東証前引け 反発、FOMC通過で買い安心感 半導体関連が高い

配信日時:2021/11/04 11:48 配信元:QUICK
 4日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前営業日比271円57銭(0.92%)高の2万9792円47銭で終えた。3日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)が利上げに慎重な見方を維持したことで、東京市場でも買い安心感が広がった。

 FOMCは量的金融緩和の縮小(テーパリング)の11月開始を決めたが、市場では予想通りとの見方が多かった。FRBが早期の利上げ観測をけん制する姿勢を示したことで、「イベントが無事に通過し、先行きの懸念が後退した」(国内証券)と投資家心理にプラスに働いた。

 前日の米株式市場でのハイテク株高を受けて半導体関連銘柄の上昇が目立った。好決算を発表した銘柄にも買いが入ったほか、政府による政策期待が根強く、空運や百貨店の一角が買われた。

 日経平均は朝方に一時350円超上昇したが、その後は伸び悩んで上げ幅を縮めた。きょう午後のトヨタなどの決算発表を前に積極的な買いを控えるムードもあった。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反発した。

 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆7287億円、売買高は6億9194万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1480と、全体の約7割を占めた。値下がりは615、変わらずは87銘柄だった。

 ZHDやミネベア、富士フイルムは上昇。スクリンや高島屋も高い。一方、三井E&Sやコニカミノル、ヤマハの下落が目立った。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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