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外為8時30分 円、下落 114円ちょうど付近 投資家心理改善が重荷

配信日時:2021/11/04 08:58 配信元:QUICK
 4日早朝の東京外国為替市場で円相場は下落している。8時30分時点は休日前2日の17時時点に比べ36銭の円安・ドル高の1ドル=114円01~02銭をつけた。米連邦準備理事会(FRB)は3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的金融緩和の縮小(テーパリング)の開始を決定した。金融緩和策を続ける日銀との政策の違いが意識され、円相場の重荷となっている。3日の米株高もリスク選好の円売りを促している。

 3日のFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を受け、米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いが増えている。3日発表の10月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が市場予想を上回り、米景気が底堅いとの見方が広がったのも円相場を下押しした。

 3日の米株式市場ではダウ工業株30種平均、ナスダック総合株価指数、S&P500種株価指数がいずれも過去最高を更新した。投資家が運用リスクをとりやすくなるとの見方から「低リスク通貨」とされる円には売りが優勢となっている。

 円は対ユーロでも下落している。8時30分時点は同45銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=132円39~41銭だった。ユーロは対ドルで小動き。8時30分時点は同0.0003ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1612~13ドルだった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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