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外為17時 円、反発 113円台後半 対ユーロは続伸

配信日時:2021/11/02 17:36 配信元:QUICK
 2日の東京外国為替市場で円相場は反発した。17時時点は1ドル=113円64~65銭と、前日の同時点に比べ78銭の円高・ドル安だった。前日に急伸した日経平均株価は、その反動から2日は軟調に推移した。「低リスク通貨」とされる円にはリスク回避の買いが入った。このところ円は対ドルで下落基調にあり、日本時間4日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が明らかになるのを控え、持ち高調整の円買いも入りやすかった。

 日本時間2日の取引で米金利は軟調に推移した。日米金利差の縮小が意識されたことも円買いにつながった。オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)は2日に理事会を開いた。理事会後の声明が、市場では「早期の利上げには慎重」と受け止められた。外国為替市場で豪ドル売り・円買いにつながったことも、対ドルでの円の上昇を促した。

 ただ、円の上値は限られた。10時前の中値決済に向け、市場では「ややドル不足だった」(国内銀行)との声が聞かれた。国内輸入企業による円売り・ドル買いが活発だったとみられ、円相場の上値を抑えた。

 9~17時の円の高値は113円58銭近辺、安値は114円13銭近辺で、値幅は55銭程度だった。

 円は対ユーロで続伸した。17時時点は1ユーロ=131円94~95銭と、同37銭の円高・ユーロ安だった。

 ユーロは対ドルで反発した。17時時点は1ユーロ=1.1610ドル近辺と、同0.0047ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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