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外為12時 円、下落 114円台前半 株高で売り

配信日時:2021/11/01 12:26 配信元:QUICK
 1日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は1ドル=114円09~10銭と前週末17時時点に比べ49銭の円安・ドル高だった。10月31日の衆院選で自民党が絶対安定多数を確保し、円滑な国会運営への期待から1日の日経平均株価が大幅に上昇した。このため低リスク通貨とされる円には売りが優勢になった。

 10月29日発表の9月の米個人消費支出(PCE)物価指数は食品・エネルギーを含む総合指数の上昇が8月から加速した。インフレ懸念で米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を急ぐとの観測も円売り・ドル買いを促した。

 実需の買いは円相場を下支えした。10時前の中値決済に向けては「ドル余剰」(国内銀行の担当者)との声があった。目先の円の下値メドは114円台とみた輸出企業による円買い・ドル売りが入ったとみられる。9~12時の円の安値は114円24銭近辺、値幅は21銭程度だった。

 円は対ユーロで上昇した。12時時点は1ユーロ=131円83~84銭と前週末17時時点に比べ74銭の円高・ユーロ安だった。米金融政策の正常化が早まるとの思惑からユーロ安・ドル高が進み、対円でのユーロ売りに及んだ。12時時点のユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.1554~55ドルと同0.0116ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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