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外為12時 円、下落し113円台後半 株高や実需の売り観測で

配信日時:2021/10/26 12:19 配信元:QUICK
 26日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落した。12時時点は1ドル=113円92~93銭と前日17時時点と比べて29銭の円安・ドル高だった。ダウ工業株30種平均など主要な米株価指数が連日で最高値を更新し、26日は日経平均株価が500円あまり上昇。投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から「低リスク通貨」とされる円には売りが優勢となった。

 25日にはニューヨーク原油先物相場が1バレル85ドル台に乗せ、7年ぶりの高値をつける場面があった。原油価格の高止まりで購入するためのドル資金調達が旺盛で、国内輸入企業による円売り・ドル買いが増えているとの観測も相場を下押しした。インフレ加速で米金融政策の正常化が早まるとの見方も円相場の重荷となった。

 9~12時の安値は113円94銭近辺、高値は113円73銭近辺で値幅は21銭程度だった。

 円は対ユーロでは上昇した。12時時点は1ユーロ=132円16~17銭と、同30銭の円高・ユーロ安だった。ドイツIfo経済研究所が25日発表した10月の企業景況感指数は4カ月連続で悪化。景気回復のペースが鈍るとの見方から円に対してユーロ売りが優勢となった。だが、日経平均の大幅高で対ユーロでも円を売る動きが出て、上値は限られた。

 ユーロは対ドルで下落。12時時点は1ユーロ=1.1600~01ドルと同0.0057ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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