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外為8時30分 円、下落し113円台後半 米株高で売り 対ユーロは上昇

配信日時:2021/10/26 08:49 配信元:QUICK
 26日早朝の東京外国為替市場で、円相場は下落している。8時30分時点は1ドル=113円71~72銭と前日17時時点と比べて8銭の円安・ドル高だった。主要企業で市場予想を上回る好決算が続くとの期待から25日の米ダウ工業株30種平均は連日で過去最高値を更新した。投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から「低リスク通貨」とされる円には売りが優勢となった。

 前週末22日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がインフレ圧力が高まった状態が続く可能性に言及。米金融政策の正常化が早まるとの観測も引き続き円売り・ドル買いの材料になっている。だが、このところ急ピッチで進んでいた円安・ドル高の勢いが一服しており、円には持ち高調整を目的とした買い戻しも入りやすく、相場の下値は限られている。

 円は対ユーロでは上昇している。8時30分時点は1ユーロ=131円99銭~132円ちょうどと、同47銭の円高・ユーロ安だった。ドイツIfo経済研究所が25日発表した10月の企業景況感指数は97.7と前月9月(98.9)から低下した。供給制約の影響で4カ月連続で悪化しており、欧州の景気回復のペースが鈍るとの見方から円やドルなどに対してユーロが売られた。

 ユーロの対ドル相場は下落している。8時30分時点は1ユーロ=1.1606~07ドルと同0.0051ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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