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東証前引け 反落、下げ幅一時300円超 ファストリが年初来安値

配信日時:2021/10/25 11:47 配信元:QUICK
 25日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前週末比284円50銭(0.99%)安の2万8520円35銭で前場を終えた。前週末の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落した流れを受け、東京市場でもハイテク株を中心に売りが優勢となった。

 24日投開票の参院静岡選挙区の補欠選挙で自民党の候補が敗北した。総選挙での自民党の議席数の伸び悩みや岸田政権の求心力低下につながるとの懸念も売りを誘った。

 午前の取引終了にかけて日経平均は下げ幅を拡大した。中国の新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念などを背景にファストリが年初来安値を更新し、指数を押し下げた。下げ幅は一時300円を超えた。

 午前の中ごろには米株価指数先物が下げ幅を縮めたため、日経平均も下げ渋る場面があった。心理的な節目の2万8500円に近づいたことで押し目買いも入りやすかった。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下落。TOPIXは上げに転じる場面もあった。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆992億円、売買高は4億9390万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1109と、全体の約5割を占めた。値上がりは932、変わらずは139銘柄だった。

 ソフトバンクグループ(SBG)が大幅安となった。レーザーテクや東エレクなど半導体関連の下げも目立つ。一方、業績の上振れをきっかけに中外薬は買われた。ソニーGや郵船も高い。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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