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東証前引け 反発、中国恒大の利払い報道で心理改善

配信日時:2021/10/22 11:59 配信元:QUICK
 22日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比183円53銭(0.64%)高の2万8892円11銭で前場を終えた。前日の大幅安に続き、朝方も下げていたが、次第に自律反発狙いの買いが優勢となった。日経平均は上昇に転じた後、中国不動産大手の中国恒大集団がドル債の利払いを実施したと伝わると、上げ幅は一時300円に迫った。

 日本時間22日午前の取引時間中に中国恒大が23日に迫った米ドル債の利払い猶予期限を前に利息を送金したと報じられた。中国恒大の債務問題は足元で日本株の上値を抑える要因になっていたため、投資家心理が改善した。

 もっとも、衆院選で自民党が議席を減らし、国内政治の不透明感が増すとの懸念は引き続き相場の重荷だった。来週から主要企業の決算発表が本格的に始まるため、手控えムードも広がりやすかった。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇した。

 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1673億円、売買高は5億536万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1120と、全体の約5割を占めた。値下がりは905銘柄、変わらずは150銘柄だった。

 東エレクやアドテストなど半導体関連銘柄が買われた。ソフトバンクグループやファストリ、エムスリーも上げた。一方、ZHDやサイバー、KDDIが売られた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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