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外為17時 円、反発し114円台前半 対ユーロは10日ぶり反発

配信日時:2021/10/21 17:27 配信元:QUICK
 21日の東京外国為替市場で、円相場は反発した。17時時点では前日の同時点に比べ25銭の円高・ドル安の1ドル=114円09~11銭で推移している。日経平均株価が大きく下げ、「低リスク通貨」とされる円には買いが優勢となった。このところ急ピッチな円安・ドル高が進んでおり、目先の利益確定を目的とした円買い・ドル売りも入った。

 半導体関連株の下げに加え、31日投開票の衆院選で与党の自民党が議席を大きく減らすとの思惑から、午後に入り日経平均は500円超に下げ幅を拡大。歩調を合わせるように円には買いが増え、一時113円91銭近辺まで上げ幅を広げた。

 午前は円相場の上値が重かった。ニューヨーク原油先物相場は20日、一時1バレル84ドル台に乗せて約7年ぶりの高値をつけた。原油高などを背景に米国ではインフレ懸念が根強く、早期の米利上げ観測がくすぶっている。20日の米長期金利が上昇したことで日米の金利差拡大に着目した円売り・ドル買いも出た。

 9~17時時点の円の安値は114円40銭近辺で、値幅は49銭程度だった。

 円は対ユーロで10営業日ぶりに反発した。17時時点では同9銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=132円82~83銭で推移している。日経平均が下げ幅を広げたのにつれ、対ユーロでも「低リスク通貨」とされる円を買い戻す動きが優勢となった。

 ユーロは対ドルで反発した。17時時点は同0.0016ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1640~41ドルで推移している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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