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外為12時 円、下落し114円台半ば 一時3年11カ月ぶり安値

配信日時:2021/10/20 12:23 配信元:QUICK
 20日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落した。12時時点は1ドル=114円50~51銭と前日17時時点と比べて49銭の円安・ドル高だった。米連邦準備理事会(FRB)による金融政策の正常化が早まるとの見方から米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢だった。20日の日経平均株価が上げ幅を広げる場面では「低リスク通貨」とされる円に売りが増え、一時114円69銭近辺と2017年11月以来3年11カ月ぶりの円安・ドル高水準をつけた。

 財務省が20日発表した9月の貿易統計(速報、通関ベース)では、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支が6228億円の赤字だった。赤字は2カ月連続で、赤字幅は市場予想(5192億円)を上回った。自動車の輸出が大幅に減少するなか、原油などの資源価格の上昇で貿易赤字が長引くとの見方も円の買いづらさにつながった。

 20日は事業会社の決済が集中しやすい「5・10日(ごとおび)」にあたり、国内輸入企業による円売り・ドル買いが増えるとの思惑も円相場を下押しした。だが、中値決済に向けてドル資金の需給に大きな偏りがなかったとの見方が広がると円相場は下げ渋る場面もあった。9~12時の円の高値は114円45銭近辺で、値幅は24銭程度だった。

 円は対ユーロで下落した。12時時点は1ユーロ=133円27~28銭と、同41銭の円安・ユーロ高だった。日米の株高を背景に、対ユーロでも円を売る動きが加速。一時133円40銭近辺と、6月中旬以来の円安・ユーロ高水準をつけた。

 ユーロは対ドルで下落した。12時時点は1ユーロ=1.1638~39ドルと同0.0015ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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