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東証10時 2万9400円台で伸び悩み、海運に売り

配信日時:2021/10/20 10:18 配信元:QUICK
 20日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は伸び悩み、前日比200円ほど高い2万9400円台前半で推移している。上げ幅は一時270円を超えた。外国為替市場で一時1ドル=114円台後半まで円安・ドル高が進んだことで、輸出採算が改善するとの見方から自動車や機械の一角が買われている。一方、足元では原油相場の上昇基調が続いており、国内企業のコスト増につながるとの懸念から海運や陸運の一部は下げている。

 米長期金利の上昇で利ざやが拡大するとの思惑から、銀行株も上昇している。市場では「25日移動平均(2万9225円、19日時点)を突破したことで買いに勢いが付いている」(東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジスト)との声も聞かれた。衆院選の投開票日に向けて日本株が上がりやすいという経験則も意識されているとの見方があった。

 10時現在の東証1部の売買代金は概算で8948億円、売買高は3億6698万株だった。

 トヨタやホンダは上げ幅を拡大。ファナックやエムスリー、三菱UFJも買われている。半面、郵船など海運大手3社は売られている。富士フイルムや太陽誘電も安い。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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