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東証寄り付き 続伸、上げ幅200円超 半導体関連が高い

配信日時:2021/10/20 09:29 配信元:QUICK
 20日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日に比べ210円ほど高い2万9400円台前半で推移している。前日の米株式相場で主要3指数がそろって上昇し、東京市場でも運用リスクを取りやすくなったとみた投資家の買いが先行している。国内では新型コロナウイルスの新規感染者数の減少が続き、経済活動の再開に向けた動きが加速するとの見方も、日本株の買い安心感につながっている。

 前日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が過去最高値に迫ったほか、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も1.3%上昇した。東京市場でも東エレクなど半導体関連銘柄を中心に買いが入っている。

 20日朝の東京外国為替市場で1ドル=114円台後半まで円安・ドル高が進んだ。輸出採算改善への期待から自動車など輸出関連株の一角も買われている。

 寄り付き前に財務省が発表した9月の貿易統計(速報、通関ベース)で、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は6228億円の赤字だった。QUICKが集計した市場予想の中央値は5192億円の赤字だったが、現時点では大きな反応はみられていない。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸している。

 ファストリやソフトバンクグループなどの値がさ株が上昇。TDKやアドテストなども買われている。一方、任天堂やデンソーは下落している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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