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外為17時 円、反発し114円ちょうど近辺 対ユーロは8日続落

配信日時:2021/10/19 17:24 配信元:QUICK
 19日の東京外国為替市場で、円相場は3営業日ぶりに反発した。17時時点では前日の同時点に比べ28銭の円高・ドル安の1ドル=114円01~02銭で推移している。前週末にかけて急ピッチで円安が進んできたため、目先の利益確定を目的とした円買い・ドル売りが優勢となった。

 円が約3年ぶりの安値圏とあって、国内輸出企業による円買い・ドル売りが活発になったとの観測も円相場を支えた。日本時間19日の取引で米長期金利の上昇が一服しているのも円やユーロなど主要通貨に対するドル売りを促し、円相場は夕方に一時113円88銭近辺まで上げ幅を広げた。

 9~17時時点の円の安値は114円35銭近辺で、値幅は47銭程度だった。

 円は対ユーロでは8日続落した。17時時点では同38銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=132円87~88銭で推移している。一時133円02銭近辺と6月中旬以来4カ月ぶりの円安・ユーロ高水準をつけた。米金利の上昇一服を手掛かりに半導体関連銘柄がけん引する形で19日は日経平均株価が上昇した。投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から「低リスク通貨」とされる円はユーロなどドル以外の通貨に対して売られた。

 ユーロは対ドルで反発した。17時時点は同0.0061ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1653~54ドルで推移している。米金利の上昇一服で、対ユーロでもドル売りが優勢だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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