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東証前引け 反発、一時200円高 「北朝鮮、飛翔体発射」には反応薄

配信日時:2021/10/19 11:53 配信元:QUICK
 19日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前場の終値は前日比187円58銭(0.65%)高の2万9213円04銭だった。前日の米株式市場でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が上昇した流れを受け、東京市場でも値がさの半導体関連銘柄を中心に買いが入った。上げ幅は一時200円を超えた。19日の香港株式相場が堅調なことも日本株の支えとなった。

 半面、上値の重さが目立つ展開だった。25日移動平均線(2万9271円、18日時点)が上値抵抗として意識された。市場では「価格帯別売買高では2万9000円近辺で積み上がっており、現在の水準では戻り売りが出やすいことも重荷となっている」(みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジスト)との声も聞かれた。

 10時30分ごろには北朝鮮が日本海に向けて飛翔(ひしょう)体を発射したと伝わった。その後、岸田文雄首相が北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射したと明らかにしたものの、株式相場への影響は限定的だった。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反発した。

 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2331億円、売買高は5億772万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は951と、全体の約4割を占めた。値下がりは1114銘柄、変わらずは115銘柄だった。

 東エレクやアドテストなど半導体関連銘柄は買われた。ファストリやソフトバンクグループも高い。半面、トヨタやホンダは下落した。太陽誘電やアステラスも安い。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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