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外為12時 円、2年11カ月ぶり安値圏 113円90銭台 対ユーロも3カ月ぶり

配信日時:2021/10/15 12:27 配信元:QUICK
 15日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は前日の17時時点に比べ54銭の円安・ドル高の1ドル=113円91~92銭と、2018年11月以来およそ2年11カ月ぶりの安値圏で推移している。日米の株価上昇を受けて投資家が運用リスクをとりやすくなり、「低リスク通貨」とされる円には売りが優勢だった。原油高などで米欧などのインフレ懸念が根強いことも円相場の重荷だった。

 14日の米株式市場では、米主要企業の好決算が相次いだことを受けてダウ工業株30種平均が5営業日ぶりに反発し、上げ幅が500ドルを超えて終えた。15日午前の日経平均株価も上げ幅が一時400円を超え、投資家のリスク選好姿勢が強まっている。14日のニューヨーク原油先物相場が反発し、インフレ懸念が米金利上昇を促すとの見方も円売り・ドル買いにつながっており、円は12時前に113円95銭近辺まで売られる場面もあった。9~12時の円の高値は113円82銭近辺で、値幅は13銭程度だった。

 円は対ユーロでも下落した。12時時点は同66銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=132円25~26銭だった。7月1日以来およそ3カ月ぶりの安値をつけた。

 ユーロは対ドルで小幅高に転じた。12時時点は同0.0002ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1609ドル近辺だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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