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東証寄り付き 続伸、米株高で主力銘柄に買い ファストリは下落

配信日時:2021/10/15 09:28 配信元:QUICK
 15日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸して始まり、前日に比べ190円ほど高い2万8700円台前半で推移している。前日の米株式市場で主要3指数がそろって上昇し、東京市場でも運用リスクが取りやすくなったとみた投資家の買いが優勢となっている。

 14日に発表された9月の米卸売物価指数(PPI)は前月比の上昇率が市場予想をわずかに下回った。8月に比べても伸びが鈍化し、過度なインフレへの警戒が後退し、株式市場の投資家心理が改善。ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発した。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、東京市場でも主力銘柄に買いが入っている。

 前日の米株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が続伸し、3%ほど上昇した。この流れを受けて、値がさの半導体関連銘柄が買われ、指数を押し上げている。

 朝方の外国為替市場では円相場が対ドルで下落し、約2年11カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。輸出採算が改善するとの観測から、自動車など輸出関連株の一部が上昇している。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸している。TOPIXは取引時間中としては4日以来、ほぼ2週間ぶりに2000を上回る場面がある。

 東エレクやアドバンテストが上昇。ファナックやソニーG、三菱自も買われている。一方、前日に決算を発表したファストリは下落している。資生堂、アサヒも安い。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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