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外為8時30分 円、下落 一時113円88銭、2年11カ月ぶり安値 投資家心理改善で売り

配信日時:2021/10/15 08:47 配信元:QUICK
 15日早朝の東京外国為替市場で円相場は下落して始まった。8時30分時点で前日の17時時点に比べ37銭の円安・ドル高の1ドル=113円74~75銭をつけた後、113円88銭近辺まで売られ、2018年11月28日以来およそ2年11カ月ぶりの安値をつけた。市場予想を上回る米主要企業の決算発表が相次ぎ、14日の米株式相場が上昇したことで投資家心理が強気に傾いた。「低リスク通貨」とされる円には売りが優勢となっている。

 14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、前日比534ドル(1.6%)高の3万4912ドルで終えた。15日の日経平均株価も底堅く推移することが予想され、リスクをとりやすくなった投資家による円売り・ドル買いが出ている。

 米雇用情勢の改善も円売り・ドル買いの材料となっているようだ。14日発表の米新規失業保険申請件数が29万3000件と前週から3万6000件減り、新型コロナウイルスの感染拡大が本格化してから初めて30万件を下回った。

 円は対ユーロでも下落している。8時30分時点は同30銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=131円89~91銭だった。ユーロは対ドルで下落している。8時30分時点は同0.0012ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1595~96ドルだった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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