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外為12時 円、小幅高 113円台半ば 米長期金利の低下で

配信日時:2021/10/14 12:19 配信元:QUICK
 14日午前の東京外国為替市場で円相場は小幅に上昇した。12時時点は前日17時時点に比べ8銭の円高・ドル安の1ドル=113円49銭近辺だった。米国のインフレ圧力への懸念は根強く、金融引き締めを通じた米国の景気減速への警戒感から13日の米長期金利が低下した。このため日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となった。

 ここまで円安・ドル高が進んでいたため、利益確定の円買い・ドル売りが入りやすかった。中値決済で国内輸入企業による円売り・ドル買いが出たともみられ、14日午前は一時113円54銭と前日17時のレートに近づくほど下げ渋る場面もあった。

 円は対ユーロでは下落し、12時時点は同40銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=131円58~60銭だった。ユーロは対ドルでも上昇した。12時時点は同0.0044ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1594~95ドルだった。

 トルコリラの対ドル相場は最安値圏となる1ドル=9.15リラ前後で取引されている。トルコのエルドアン大統領の圧力で中銀が一段の金融緩和を迫られるとの見方がリラ売りにつながっている。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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