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外為8時30分 円、上昇 113円台前半 米長期金利低下で

配信日時:2021/10/14 08:43 配信元:QUICK
 14日早朝の東京外国為替市場で円相場は上昇している。8時30分時点は前日17時時点に比べ29銭の円高・ドル安の1ドル=113円28~29銭だった。米国の景気減速への警戒感から13日の米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となっている。

 13日発表の9月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.4%上昇と市場予想を上回り、米国のインフレ圧力への懸念が強まった。金融引き締めを通じた米国の景気減速への警戒感につながっている。30年債入札が好調だったのもあって、13日の米長期金利は低下(債券価格は上昇)した。

 円は対ユーロでは下落している。8時30分時点は同17銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=131円35~36銭だった。ユーロは対ドルでも上昇しており、8時30分時点は同0.0045ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1595~96ドルだった。

 トルコリラの対ドル相場は急落した。1ドル=9.15リラ前後で取引されている。トルコのエルドアン大統領が中央銀行の副総裁2人を含む金融政策決定会合のメンバー3人を更迭した。大統領の圧力で中銀が一段の金融緩和を迫られるのではないかとの見方が、リラ売りを促している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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