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外為17時 円、4日続落 113円台半ば 対ユーロも下落

配信日時:2021/10/13 17:22 配信元:QUICK
 13日の東京外国為替市場で円相場は4営業日続落した。17時時点は1ドル=113円57~58銭と、前日の同時点に比べ28銭の円安・ドル高だった。外為市場では米連邦準備理事会(FRB)が11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小(テーパリング)を決定するとの見方が広がっている。高止まりしている原油高を背景に米国のインフレが加速するとの思惑も根強い。米金利の上昇観測が強まっており、日米金利差の拡大を見越した円売りが出やすかった。

 ただし、円は下げ渋る場面もあった。前日12日の海外市場で円は2年10カ月ぶりの安値を付ける場面があった。13日の東京市場では目先の利益を確定する目的の円買い・ドル売りも入った。

 国際通貨基金(IMF)が12日に改定した経済見通しで2021年の世界の成長率予想を引き下げ、経済成長の鈍化懸念が広がったことも低リスク通貨とされる円の買いにつながった。10時前の中値決済に向けては国内輸出企業の円買い・ドル売りも入った。

 9~17時の円の安値は113円61銭近辺、高値は113円35銭近辺で、値幅は26銭程度だった。

 円は対ユーロでも4営業日続落した。17時時点は1ユーロ=131円17~18銭と、同26銭の円安・ユーロ高だった。

 ユーロは対ドルで続落した。17時時点は1ユーロ=1.1549~50ドルと、同0.0006ドルのユーロ安・ドル高だった。欧州経済研究センター(ZEW)が12日に発表した10月のドイツ景気予測指数が市場予想を下回り、ユーロ売り・ドル買いが優勢だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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