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東証寄り付き 上げに転じる 経済見通し下げも押し目買い

配信日時:2021/10/13 09:27 配信元:QUICK
 13日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落して始まった後に下げ渋り、一時上げに転じた。前日に比べ30円ほど高い2万8200円台半ばで推移している。前日の米株式市場で主要指数が下落し、東京市場でも運用リスクを回避する動きが先行。景気敏感株を中心に売られて下げ幅は一時200円を超え、2万8000円を割る場面もあった。その後は押し目買いが優勢となった。

 国際通貨基金(IMF)は12日改定の世界経済見通しで、2021年の実質成長率を5.9%と前回予測から0.1ポイント引き下げた。世界経済の減速懸念から米国では景気敏感株を中心に売りが出ていた。日本の成長率は2.4%と前回予測から0.4ポイント引き下げられており、東京市場でも投資家心理の重荷となっている。

 内閣府が13日発表した8月の機械受注統計で、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比2.4%減だった。QUICKがまとめた民間予測中央値の1.7%増を下回り、機械株の一角に嫌気する売りも出ているようだ。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落している。

 スクリンや太陽誘電が下落している。OKIやアルプスアルも安い。半面、Jフロントやネクソンが上昇。スズキや三菱自が買われている。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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