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新興株前引け マザーズとジャスダック反落、米金利上昇を警戒

配信日時:2021/10/12 11:52 配信元:QUICK
 12日午前の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は反落した。前引けは前日比16.04ポイント(1.43%)安い1107.30だった。インフレ加速によって米長期金利が大きく上昇するとの懸念から、前日の米株式市場では成長期待が高い銘柄に売りが出た。新興市場でも業績成長が期待できる銘柄が多いとされるマザーズ銘柄に売りが及んだ。

 市場では「景気や企業業績の先行き不透明感が強まるなかで米長期金利が上昇しているため、株売りの口実になりやすい」(ネット証券の情報担当者)との声が聞かれた。

 11日に前期業績を上方修正したココナラは利益確定売りが出た。WACULは、同日発表した2021年3~8月期単独税引き利益の通期計画に対する進捗が低調と受け止められ売りに押された。一方、エネチェンジやPアンチエイは上昇した。

 日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日比6円82銭(0.17%)安い3977円92銭となった。ジャスダック市場の売買代金は概算で237億円、売買高は4214万株。3DMやハーモニックが下落した。半面、川崎地質やアンビスHDは上昇した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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