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外為10時 円、下げ拡大 113円台半ば 中値「ドル不足」の声

配信日時:2021/10/12 10:22 配信元:QUICK
 12日午前の東京外国為替市場で、円相場は下げ幅を広げている。10時時点は1ドル=113円44~45銭と前日17時時点と比べて66銭の円安・ドル高だった。10時前には一時113円49銭近辺と2018年12月以来2年10カ月ぶりの安値をつけた。中値決済に向け、市場では「ドル不足」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。最近の原油高を受けて国内輸入企業による円売り・ドル買いが増えたとの見方が相場を下押しした。

 日本時間12日の取引で、休場明けとなる米長期金利が上昇しているのも日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いにつながった。だが、日経平均株価が一時300円あまり下落するなど軟調で、「低リスク通貨」とされる円には買いも入りやすく円相場の支えとなった。

 円は対ユーロでも下げ幅を拡大した。10時時点では1ユーロ=131円02~03銭と、同49銭の円安・ユーロ高だった。原油などエネルギー価格の上昇をきっかけにドイツなど欧州主要国でも国債利回りの上昇が続いており、円売り・ユーロ買いが優勢となっている。

 ユーロは対ドルで小動きで、10時時点では1ユーロ=1.1549~50ドルと同0.0025ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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