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東証10時 上昇に転じ300円高 供給網の混乱緩和の見方も

配信日時:2021/10/11 10:16 配信元:QUICK
 11日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は上昇に転じ、上げ幅を広げている。前週末比360円ほど高い2万8400円台前半で推移している。米株価指数先物が11日の取引で下げ渋り、短期筋による日経平均先物への買いを促し、指数を押し上げた。

 自動車や自動車部品関連の上昇が目立つ。大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「中国が電力不足の解消に向けて動き始めたことで、供給網混乱による生産抑制への懸念が和らぐとの見方が出てきた」と話す。前週末に中国が石炭輸入の再開に動くと伝わっており、海運株の買いにつながっている。

 自動車株の上昇は幅広い銘柄の買いに波及。ファナックなど設備関連の一角も上昇に転じている。半導体関連銘柄も下げ幅を縮め、一部は上昇に転じている。

 10時現在の東証1部の売買代金は概算で9120億円、売買高は4億1049万株だった。

 ファストリは上昇。日電産やSUMCOは上昇に転じている。トヨタやデンソーも高い。一方、エーザイやイオン、NTTが下落している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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