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外為8時30分 円、下落し112円台前半 対ユーロも下げる

配信日時:2021/10/11 08:45 配信元:QUICK
 11日早朝の東京外国為替市場で円相場は下落して始まった。8時30分時点では1ドル=112円28~29銭と、前週末17時時点に比べ33銭の円安・ドル高水準で推移している。8日のニューヨーク市場では、米連邦準備理事会(FRB)が11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(量的緩和の縮小)開始を決定するとの見方が改めて意識され、円売り・ドル買いが優勢だった。東京市場でも円売りが先行している。

 8日発表の9月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が市場予想に届かなかったものの、失業率が低下し、平均時給の伸びも目立った。雇用者数の伸びは鈍化したものの、賃金上昇などが労働市場の引き締まりを示しているとして、米労働市場の持ち直しは進んでいると受け止められた。米長期金利の指標となる10年物国債利回りは1.6%台まで上昇し、日米金利差の拡大が意識されやすかった。

 円はユーロに対して下げて始まった。8時30分時点では1ユーロ=129円88~90銭と、同61銭の円安・ユーロ高水準で推移している。対ドルでの円売りが対ユーロにも波及している。

 ユーロの対ドル相場は上昇して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.1567~68ドルと、同0.0020ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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