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外為17時 円、反落 112円ちょうど近辺 対ユーロも反落

配信日時:2021/10/08 17:25 配信元:QUICK
 8日の東京外国為替市場で円相場は反落した。17時時点は1ドル=111円97~98銭と、前日の同時点に比べ68銭の円安・ドル高だった。市場が警戒していた米国債のデフォルト(債務不履行)が回避される見通しとなり、投資家心理が改善。前日の米国株に続き8日の日経平均株価も上昇し、「低リスク通貨」とされる円の売りが増えた。

 8日発表の9月の米雇用統計で労働市場の改善が示されるとの期待から、日本時間8日の取引で米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いも出た。円は17時すぎに一時112円ちょうど近辺まで売られ、およそ1週間ぶりに112円台を付けた。

 中国メディアの財新が8日発表した9月の中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)が53.4と市場予想を上回ったことも、投資家心理の改善を通じて円の売り材料となった。

 円は対ユーロでも反落した。17時時点は1ユーロ=129円30~32銭と、前日の17時時点に比べ56銭の円安・ユーロ高だった。投資家のリスク選好姿勢が強まり、ユーロに対しても「低リスク通貨」とされる円の売りが膨らんだ。

 ユーロは対ドルで反落した。17時時点は1ユーロ=1.1547~48ドルと、同0.0021ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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