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外為12時 円、下落し一時111円89銭 株高で売り

配信日時:2021/10/08 12:26 配信元:QUICK
 8日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落している。12時時点は1ドル=111円83銭近辺と前日17時時点と比べて54銭の円安・ドル高だった。11時20分ころに111円89銭近辺と1週間ぶりの円安水準を付けた。市場が警戒していた米国債のデフォルト(債務不履行)が回避される見通しとなり、投資家心理が改善。前日の米国株に続き8日の日経平均株価も上昇したことを背景に、「低リスク通貨」とされる円の売りが増えた。日本時間8日の取引で、米長期金利が上昇していることも日米金利差の拡大観測から円の売り材料となった。

 国慶節(建国記念日)に伴う連休明けの中国市場で、上海株が堅調に推移している。中国メディアの財新が午前に発表した9月の中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)が53.4と市場予想を上回ったことも、投資家心理の改善を通じて円の売り材料となった。9~12時の円の高値は111円66銭近辺で、値幅は23銭程度だった。

 円は対ユーロでも下落。12時時点は1ユーロ=129円20~21銭と、同46銭の円安・ユーロ高だった。投資家のリスク選好姿勢が強まりユーロに対しても円売りが膨らんでいる。

 ユーロは対ドルで下落。12時時点は1ユーロ=1.1554ドル近辺と同0.0014ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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