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東証前引け 大幅続伸 米株高好感、上海株高も追い風

配信日時:2021/10/08 11:44 配信元:QUICK
 8日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、前日比597円31銭(2.16%)高の2万8275円52銭で前場を終えた。市場が警戒していた米国債のデフォルト(債務不履行)がひとまず回避される見通しとなり、前日の米株式相場が上昇。東京市場でもこの流れを好感した買いが優勢だった。休場明けの中国・上海株式相場の上昇も追い風に日経平均は上げ幅を600円超に広げる場面もあった。

 米議会上院は7日、連邦政府債務の上限を拡大する法案を賛成多数で可決した。下院も可決し、バイデン大統領が署名すると成立する。12月3日ごろまで資金をやりくりできる見通しで、米国債の債務不履行は当面免れる。東京市場では海外短期筋による株価指数先物の買いが主導して現物株の上昇も強まった。

 主力の値がさ株や半導体関連、原油関連、自動車など幅広い銘柄が上昇した。一方、食品株の一角や海運株には売りが出た。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆7868億円、売買高は7億4594万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1938と、全体の約9割を占めた。値下がりは200、変わらずは45銘柄だった。

 ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、東エレク、リクルート、トヨタが上昇した。一方、楽天グループ、商船三井、郵船、川崎汽、武田は下落した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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