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外為10時 円、下げ幅拡大し111円台後半 中値「ドル不足」の声

配信日時:2021/10/08 10:20 配信元:QUICK
 8日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落幅を拡大している。10時時点は1ドル=111円72~73銭と前日17時時点と比べて43銭の円安・ドル高だった。米国で債務上限問題に対する懸念が後退し、投資家心理が改善した流れを引き継ぎ、8日の日経平均株価が続伸。上昇幅が600円を超える場面もあり、「低リスク通貨」とされる円の売りが増えた。

 10時前の中値決済に向けて「ドル不足」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。国内輸入企業による円売り・ドル買いが活発だったとみられ、円相場に下押し圧力がかかった。円は一時111円79銭近辺まで下落した。

 円は対ユーロでも下げ幅を広げた。10時時点では1ユーロ=129円13~14銭と、同39銭の円安・ユーロ高だった。ユーロに対しても「低リスク通貨」とされる円の売りが膨らんでいる。

 ユーロは対ドルで小動き。10時時点では1ユーロ=1.1557~58ドルと同0.0011ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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