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外為8時30分 円、下落し111円台後半 米金利上昇で 対ユーロも安い

配信日時:2021/10/08 08:48 配信元:QUICK
 8日早朝の東京外国為替市場で、円相場は下落している。8時30分時点は1ドル=111円65~66銭と前日17時時点と比べて36銭の円安・ドル高だった。米与野党が連邦政府の債務上限を12月初めまで引き上げることで合意し、デフォルト(債務不履行)を回避できる見通しとなった。7日には米長期金利が一時1.58%と6月以来の高水準まで上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢となった。

 米労働省が7日発表した週間の新規失業保険申請件数は32万6000件と市場予想(34万5000件)を下回り、4週ぶりに減少した。8日発表される9月の米雇用統計にも雇用改善の期待が高まり円売りが加速した。

 円は対ユーロでも下落している。8時30分時点は1ユーロ=129円01~03銭と、同27銭の円安・ユーロ高だった。欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は7日、物価上昇率が来年も高止まりする可能性があるとの認識を示したが、市場の反応は乏しかった。

 ユーロの対ドル相場は小幅に下落している。8時30分時点は1ユーロ=1.1554~55ドルと同0.0014ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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